ナナフシがついに産卵!

ナナフシのえさの交換をしていたら、フンに混じって卵が数十個見つかりました。
産み落とされたナナフシの卵はまるで植物の種のような不思議な形です。
また、虹色の光沢があるものもありました。
蓋のように見える部分は実際に蓋になっていて、ここがパカっと開いて中から幼虫がでてくるそうです。
蓋に付いている取っ手は蟻に運んでもらうためという説もあります。
また、最近ではこの卵を鳥に食べてもらって、フンに混じって遠くまで移動するという説もあります。
羽を持たない昆虫のみごとな移動方法なのかもしれません。
この卵は、来年度ふ化に挑戦してみようと思います。

子どもたち、ナナフシに興味津々!

一見、木の枝に見間違えてしまう昆虫「ナナフシ」が6月から幼稚園にやって来ました。市内に住む昆虫愛好家の方から頂いたものです。
 翅も退化して木の枝から脚が6本生えたような不思議な昆虫に子どもたちは興味津々です。
 ナナフシは山の中で偶然に出会うことはありますが、ナナフシを捕まえようと思って出かけても、まずみつけることは困難です。ナナフシは見事に木の枝に化けている(擬態という)し、木を揺らすと一直線になって死んだふりをしてポトリと落ちてしまうからです。
 園にいるナナフシは「エダナナフシ」で、本来は雌雄いるのですが、実際はほとんどがメス。交尾しなくても、植物の種のような卵をパラパラと産み(卵まで擬態している)、地上で冬を越した後、翌年か2年後に幼虫が誕生します。
 園のサクラ(ソメイヨシノ)の葉が大好きで、脱皮を繰り返し大きく育っています。はやく成虫になって、たくさんの卵を産んでくれることを園児たちと共に楽しみにしています。